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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


「ようっ!」

『わっ!』


後ろから肩に腕を回されたとわかり、振り向いた。
自分よりも少し幼い桜色の髪の少年。


「俺はナツ・ドラグニルだ! 俺は火の滅竜魔法を使うんだ!」

『へぇー、そうなんだ』

「よーし、勝負しようぜ!」

『え!?』


そしていきなり勝負を挑まれた。


「待てナツ 折角の新入りなんだ、そーゆーのは後にしろ」


後ろからナツを注意して来たのは、鎧を着た緋色の髪の少女だった。


「私はエルザ・スカーレットだ よろしくな」

『お、おう』

「いいじゃねえかエルザ 折角の滅竜魔導士なんだし」

「いや、意味わかんねえよナツ」


今突っ込んだのは、半裸で紺色の髪の少年。
パンツ一丁だった。


「なんだとグレイ、俺が馬鹿みてえな言い方だな!」

「なんだ気付いてなかったのか、そう言ったつもりだったんだがな」

「何だとグレイ!」

「やんのかナツ!」


言い合い、睨み合い、喧嘩を初めてしまった。


「やめんか二人とも!」


それをエルザが止めに行った。


『マスター…あの三人って、いつもあーなんですか?』

「恥ずかしい限りじゃ…」


ふと三人の方を見ると、二人は既にエルザによって沈められていた。
するとそこに、


「エルザ~この前の続きしよ~ぜ、かかってきな!」


白髪でポニーテールの臍を出した女の子が、声をあげてエルザに食いついてきた。


「ミラか、上等だ!」

『(するのかよ!?)』

「ガチガチ女が!」

「臍出し女が!」

「ブスブス女!」

「ガリガリ女!」

「デブ!」

「ガリガリ~!」


しかもレベルが低い。
ナツとグレイがムカつきながら呆れていた。
誰も止める様子が無い所、あの子達が一番強いって事らしい。


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