第5章 さらば、もう一人の友よ
<アギトside>
いつも賑やかなギルドだが、今日は一段と賑やかだった。
「何かギルドも変わってるし、ミラ姉も雰囲気変わってるけど」
「そう?」
「やっぱり妖精の尻尾は妖精の尻尾だね!」
そう、リサーナの歓迎会っつーか帰還祝いだ。
「リサーナが戻って来たぞ~!」
「今日は仕事しねぇ! 飲むぞ食うぞー!」
「お帰りリサーナ!」
「てめぇらキタネェ恰好で近付くんじゃねぇ!」
俺の時もこんな感じだったなー…思い出して何か俺まで嬉しくなってきたぜ。
お、雷神衆もいる。
「めでてー日だぜベイビー」
「めでてー」「めでてー」
「本当に無事で良かった」
「雷神衆! ギルドにいるなんて珍しいね」
「そんな事ないわよ だって私こそが妖精ですもの!」
ラクサスの件があってからはギルドにいる姿をよく見るけどな。
リサーナからしたら確かに珍しいかもな。
にしてもエバ…髪型変えた?
今の方が若々しくて可愛いな。
「じとーー」
「うわっこっちも!」
あ、ジュビアがファントムん時の髪型に戻ってる。
そーいやあハッピーと…
(エドラスではグレイの方がジュビアに惚れてるんだよ)
(何ですって!?)
(髪型かな?)
…なんって会話してたな。
ちょっとコブラの魔法使ってみた。
「(ジュビア…エドラスに行きたい!!)」
残念だったなー…。