• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


「…私達は取り敢えず、この近くに住もうと思います」

「いつでも会えますね」

「何嬉しそうにしてんのよ」

「そう、いつでも会えるわ…シャルル」

「ちょ、」


シャルルの体をギュッと抱き締めるシャゴット。


「(あたた、かい…)」

「いつでも遊びに来なさい、ハッピー」

「あい!」

「かーっ! 来なくていいわ来なくて!」

「…オイラ、おばさんとおじさんの匂いが好きなんだ 何でだろ?」

「…っ…」

「かーっ! 匂いを嗅ぐなんて100年早ぇんだよ!」

「ひー!」


ハッピーの何気ない一言に目に涙を溜めて肩を震わせる二人。
どっちも微笑ましいな。


「みなさん本当にありがとう」
「また会いましょー」
「元気でねー」

「おーうまたなー」
「またねー」
「取り敢えずばいばーい!」
『気を付けろよー』


やや名残惜しげに飛び立って行くエクシード達に笑顔で手を振り、見送った。
エクシード達の姿が見えなくなるまで手を振り続けたみんな。





「俺達もギルドに戻ろうぜ」

「みんなにどうやって報告しよう」

「いや…みんな気付いてねぇんだろ? 今回の件、」

「しかし、ミストガンの事だけは黙っておけんぞ?」

『まぁジェラールの事は俺が説明するから大丈夫だろ』

「みんな…手…」

『あ、本当だ』


そう苦笑しながら控え目なツッコミを入れるウェンディ。
ナツとグレイだけに止まらず、ルーシィにエルザもナディと同じ様に手を上下に揺らしている。
俺はずっとポケットに手を突っ込んでたからうつらなかったのかな?


「ちょ、ちょっと待て!」

「どうしたーガジル、お前も真似してぇのかー?」

「それに価値があるならな!」


珍しくツッコみを入れたな、ガジル。
んで辺りをキョロキョロ見渡し出て…何かを探してるのか?




/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp