第5章 さらば、もう一人の友よ

「ははっ、前向きな奴等だな」

『良い事だろ』

「あぁ」


空を自由に飛び回るエクシードを見上げていると、ナツ達にも笑顔が浮かんで来た。
そんな光景を横目に、思考に耽っていたシャルルが何かを決めた様に顔を上げた。


「…いいわ、認めてあげる」

「シャルル…」

「でも何で私にアンタと同じ力があるワケ？」

「ゴホッゴホッ」

「ど…どうしてかしらね…」

「オッホン！」

「えーと…その…」

「…何か怪しいわね」

『…成程な』


「ねぇおじさん」

「ア？」

「女王様とシャルルって何か似てない？」

「そうかい？」

「あい！　ホラ…動きとか」

「動きだぁ？」

「ホラ、あの辺とか」

「かー！　どの辺だよ」


ハッピーと白いエクシードも同じような動きをしているぞ。
成程…こっちもか。


「取り敢えず、無事に終わって良かったな」

「はい！」

「おい、うつってんぞーナツ？」

「アンタもね」


ナツとグレイもナディってエクシードと同じ様に手を上下に揺らして楽しげに談笑している。
真似ているのか？　本当にうつったのか？
何かその３ショット可愛い…。

そしてその横では…！
エルザの良い匂い嗅ぎ回っている一夜に似たエクシード！！


「むぅ？　貴方も素敵な香り(パルファム)が！」

『ぎぃやああぁあああああ！！』

「メーーーン！！」


口癖まで一緒かよぉおお！！
つい蹴り飛ばしちまったが謝る気はない！！


「もっと私に貴方の香りを！」

『助けてナツぅううううううう！！』

「うぉあ！？///」


ついナツに抱き付いてしまった、不可抗力だ！
その間にエルザとグレイがアイツを蹴り飛ばしてくれた。
ありがとう…お前等にも何か作ってやる。