第5章 さらば、もう一人の友よ
うん…スッキリした!
中に人がいねぇから容赦なくぶった斬れたしな。
まぁ今回は別に残ってたとしても斬ったけど…ナツの優しさだと思え。
俺はナツ達がいる地面に降り立った。
「た…助けてくれ…」
震えながらそう言うファウストはしばらくすると気絶しちまった。
この時の俺は知らなかった。
ファウストの目には、俺達が勇ましい四頭の竜に見えていたことを。
『Checkmate(チェックメイト)!!』
「あー! 俺も言おうとしたのに!」
「ギヒ、バカが」
さーて、そろそろあの作戦も実行するべきかな。
『ウェンディ、治療するからナツ達の治療を手伝ってくれるか?』
「勿論です!」
「ん? 何かするのか?」
『これからそれを説明するよ っと、お?』
突如地面が揺れた。
ナツ達は敵の増援が来たのかの驚いていた。
だがそれは違った。
次々を、浮遊島が落下しているのだ。
この世界の浮遊島は魔力で浮いているって言ってた。
それが落下し始めていると言う事は…この世界から魔力が消えているんだ。