第5章 さらば、もう一人の友よ
<アギトside>
「アギト! 遅ぇぞ!」
「のんきにイチャついてたんじゃねぇだろうな…」
「アギトさん、ありがとうございます」
お前等なぁ…確かに遅かった俺が悪かった、うんそれは認める。
だが礼の一つくらい言えねぇのかよ。
ウェンディだけかよ、ちゃんと挨拶が言えるのは。
『お前等…そんな事言っていいのかぁ?』
俺は"ジッパー"であるものを取り出した。
「! それは、」
「ラクリマですか?」
『あぁ 因みにこれは風のラクリマだ ウェンディ、これ食べて魔力を回復しな』
「ありがとうございます!」
ウェンディにあげると、氷食べるみたい食べ始めた。
やべぇ此処戦場なのに和む…。
「あーずりぃ!」
『じゃあ何って言えばいいのかな?』
「「助けてくれてありがとうございます」」
『わかればよろしい』
俺は炎のラクリマと鉄のラクリマを二人にあげた。
因みに炎と風は城に忍び込んでる時に拝借したものだ。
鉄は俺の手作りだぞ、鉄は普通に鉄を使うからな。
『お前等が回復してる間に…来いよ、自己中な王様?』
俺は王様を挑発した。
[おのれぇ…ワシを誰だと思っておるかぁー!!]
だから自己中な王様だと思ってんだよ。
あんたバカぁ?
…違うマンガが混ざったって?
んな細かい事気にすんな。
んな事を考えてたらミサイルを放たれた。
確かこれって追尾型だっけ?
『当たらねぇよ "念動力"(サイコキネシス)』
[何っ!?]
俺が手を翳すとミサイルは軌道を変え、ドロマ・アニムへと突っ込んだ。
勿論傷は付いてねぇけど…軽い嫌がらせかな?
『さぁ…Arbiter(アービター)の時間だ!!』
俺の溜まりに溜まった怒りを全部ぶつけてやるぜ。