• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


「…本当に…お前はエドラスのアギトとそっくりだな」

『何が?』

「強くて仲間思いなところとか色々だ」

『ははっ クロスの方がしっかり者だよ』


しばらくすると、リリーの傷も跡形もなく治っていた。


『…よし、終わったぜ』

「おぉ…不思議な魔法だ…」

『さてと、これからする事があるんだろ?』

「あぁ 最後の仕事だ それには君達の力が必要になる」


"最後の仕事"にリリーは疑問を浮かべる。
アギトは話がわかっているので頷いた。


『俺は思念体でも大丈夫か?』

「あぁ 何をするんだ?」

『何って、まだ王様をぶん殴ってねぇじゃねぇか』


ナツ達が戦っている様子を見ながら自分の指をベキベキと鳴らす。
ジェラールがいるから表情はニヤリって感じだが、内心は物騒な事を考えていた。


『ジェラールとリリーの二人でいいか?』

「あぁ」


リリーは話がわかっていないが、構わずアギトは"思念体"で分身を二人作った。


「これは!?」

『俺の世界の魔法で自分の分身を作るんだ』


思念体のアギトが答えた。


『行くぜ、ジェラール』

「あぁ」

『ほら、リリーも』

「?」


思念体二人のアギトとジェラールとリリーは一瞬で何処かへ消えてしまった。
それは思念体のアギトが二人を連れて"神速"である場所に向かったからだ。


『さてと、こっちはもう一人…』


アギトはもう一人思念体を作った。
思念体のアギトも何処かへ向かってしまった。


『さぁて…準備は整った』



戦場に邪竜が放たれた。




/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp