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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


巨大ラクリマが迫っている地点。
そこではナツ達妖精の尻尾のみんなが島を押し返そうと頑張っていた。


「うおおぉおおおおおおお!!」

「潰されそ…!」

「うギギ…!」

「踏ん張れぇっ!」

「何としても止めるんだ!!」

「無駄な事を! 人間の力でどうにか出来るというものではないと言うのに…」


妖精達の、ココの、レギオンの必死な声がリリーの鼓膜と心を揺らす。

…と、そこへシャルルも加わった。


「シャルル!?」

「私は諦めない! 妖精の尻尾もエクスタリアも両方守って見せる!!」


そう叫ぶシャルルに次いで、


「うあーーー!」


ナディも浮遊島を加わった。


「アンタ…!?」

「ぼきゅも守りたいんだよ…きっとみんなも…!」

「「!?」」


そして更なる驚きのものが飛び込んで来た。

次々にエクスタリアから空へ向けて上昇する無数の光。
それはルークに抱えられているウェンディを筆頭にしたエクシード達の翼であった。
シャルルの瞳から一筋の涙が零れ落ちる。


「自分達の国は自分達で守るんだ!!」

「危険を冒してこの国と民を守り続けてくれた女王様の為にも!」

「ウェンディさん、シャルルさん! ルークさん! さっきはごめんなさい!」

「みんな! 今はこれを何とかしよう!」

「シャゴット! その翼では無理だよ」

「いいえ…やらなきゃいけないのです…私達に出来る事を!!」




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