第5章 さらば、もう一人の友よ
『こーらヴィアン、難しい言葉ばかり使うからエリュシアンが混乱してるだろ』
「はっ、すみませんお兄様!」
『いや、いいんだけどな』
そーいえばこっちのヴィアンは白衣着てるな。
医者なのか?
『ヴィアンは医療部隊の総司令官なんだ』
成程、アースランドでは非科学的な力を使うがこっちでは化学医療分野に長けているって事だな。
そして話を聞くところによるとヴィアンはクロスに命を救われたんだとさ。
俺はギルドを潰したがクロスは恩人なワケだ。
『…で、一芝居するって言ってなかったか?』
『あぁそれな 俺が企てた作戦はだな…』
俺達はクロスの作戦を聞いた。
同時に国王の目的…エクシードの国であるエクスタリアを破壊するために巨大ラクリマを激突させる作戦も話してくれた。
俺達妖精の尻尾の仲間を爆弾代わりに使うつもりなんだってな。
本当に勝手な奴だなぁこの国の王様はよぉ…。
『…ってトコだ』
『おぉ』
「悪くないな」
「流石お姉様です!」
何か…この世界に来てクロスに助けられてばっかりだな。
…よし、
『ルーク、この作戦が成功したらエクスタリアに行ってくれないか?』
「…何で俺があんなところに…」
『多分俺の仲間が知ったらエクスタリアに知らせに行くと思うんだ
だからソイツ等を守って欲しい』
多分ウェンディあたりがそうしそうだ。
追放された国に行くのだから複雑なのはわかってる。
だがエクシードであり空を飛べるルークしか任せられねぇ事なんだ。
「…はぁー…わかったよ」
『サンキュな クロス、ヴィアンもちょっといいか?』
『何だ?』
「お兄様のご要望なら何でも致します!」
『ありがとな 実は…』
俺はある提案をクロスとヴィアンに言った。
さぁ、準備は全て整った。
邪竜の怒り…思い知るがいい。
*原作はパンサーリリー=第一 ナイトウォーカー=第二
ヒューズ=第三 シュガーボーイ=第四
…部隊ですが、この作品では
パンサーリリー=第一 ルーク=第二 ナイトウォーカー=第三
ヒューズ=第四 シュガーボーイ=第五
…部隊とします。
因みに「ルーク」はロシア語で弓と言う意味です