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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


梯子を上ったり屋根裏を歩いたり、まるで盗人みたいなところばかりを進むな。


『おいおい、何だこれは』

『これはジェラールと俺がガキの頃会う為に作った隠し通路だ』

『凄ぇな』

『さっきの道を上に行くとジェラールの部屋だが、今回はこっちに用があるんだ』


そう言ってクロスが何かをゴソゴソしている。

クロスがコンコンコンッと叩く。
するとコンコンッと音が帰って来た。

そしてクロスの前が少し…光った?
どうやら隠し扉みたいなのを開いたらしい。


『ルーク、大丈夫か?』

「あぁ 降りて来いよ」

『OK 行くぜ、エリュシアン』

『お、おう』


降りて来いってどーゆー事だ?
と思ってたらクロスが穴に降りた。
成程、俺達が進んでたのは天井だったのか。
俺もそこから降りた。

降りるとそこにはクロスと…


『…猫男?』


…がいた。


『ははっ 紹介するぜ 俺の友人でありながらエクシード

 エドラス王国軍の第二魔戦部隊隊長のルークだ』

『…ごめん何処からツッコめば…』


エクシードって神って崇められてるんじゃないのか?
ハッピー達と違って人間に猫耳…いや、虎耳か?
と尻尾を付け足しただけじゃんか。
あと頬に虎っぽい刺青があるだけでほぼ人間じゃねぇか。

そして俺が一番反応したのは…チェスの駒の名前だ!!


「へぇー、お前がアースランドのアギトか 本当に男なんだな」

『お、おう アギト・エリュシアンだ』

「よろしくな 俺は"堕天"の烙印を押されてエクスタリアを追放されたんだよ」

『"堕天"?』

『人間に情が湧いたり人間を助けたりした者は"堕天"って呼ばれるんだ
 第一魔戦部隊隊長のリリーもエクシードだが…ガキの頃怪我をしたジェラールを助けたせいで"堕天"とされてしまったんだ』

『何!?』

「んで俺はこの姿のせいで"堕天"とみなされたんだ」


ルークの説明によると、見た目が人間とエクシードのハーフに見えるから"堕天"にされたらしい。
真実はわからないが恐らく突然変異か何かだと思うと言った。
だがエクスタリアにとってそんな事は関係なく、穢れた人間の姿をしているからと追放された…。
何だよそれ…差別じゃねぇか。




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