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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


<アギトside>

『……』


俺は捕まり次第殺される、か…。





『…だから何だってんだよ』


殺されてやるつもりはこれぽっちもねぇよ。

仲間をアイツ等に渡すなんてもってのほかだ。



『仲間の為ならこの命捨ててやる覚悟はしている

 だが今は捨てる時じゃねぇ

 仲間を取り返してアースランドに帰る

 その前に王様ぶん殴ってやるんだよ』


ジェラールを働かせた代価は大きいぜ…王様よぉ。
俺の仲間を奪い、友人を困らせ、俺の命を狙ってんだ。
それなりの覚悟が出来てるんだろうなぁ…?


『…それが聞けて安心した』


はぁー…と溜め息を吐くクロス。


『俺だって何も考えねぇで逃げたワケじゃねぇんだよ』

『そーいえば…今何処に向かってんだよ』

『城に繋がる道だ 知り合いに会いに行くって言ったろ?
 これからソイツに会いに行くのさ』

『知り合いって誰だ?』

『お楽しみに』


どんな知り合いなんだよ。
てか"アニマ"の事はともかくそんな計画の情報、一体どうやって手に入れてんだよ。


『お前の仲間を救う為だ 一芝居働いてもらうぜ』

『芝居?』


クロスはニヤニヤしながらまた歩き出した。




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