• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


<side out>

その頃のハッピーとシャルルも同じ話を聞かされていた。
あまりにも衝撃的な話にシャルルはへたり込む。


「ですがよりによって危険な彼の方を取り逃がすとは」

「しかし結果オーライ、お前達は他の滅竜魔導士を連れて来たのだからな
 魔力化(マジカライズ)は人間共に任せてある
 そういうのは人間共の方が得意だからな
 唯一取り逃がした彼もじきに捕まるだろう」

「ち…違う…私は自分の意志で…エドラスに…」

「ううん…命令を実行しただけだよ」


シャルルの言葉にナディは追い詰める言葉を言う。


「みんなを助ける為に…坑道へ…」

「気付いていなかったのかい? ぼきゅ達が誘導したんだよ」

「私は…私は…ウェンディが大好きだから…守りたいって…」

「それは一種の錯覚だね 命令が"抹殺"から"連行"に…すなわち"殺してはいけない"と変更された事による…」



「ウソだあああーーーーーーっ!!」



ナディの言葉にシャルルは泣き、大声を出す。


「お前達の行動全ては私達の命令によるものだ」


ニチヤはシャルルに対してそう言う。



だが、



「オイラ達は操り人形じゃない!!!」



今まで黙って聞いていたハッピーが怒りを爆発させ、ナディとニチヤに向かって言った。


「オ…オス…」

「オイラ達は…」



(心配すんな、ハッピー)



(っ、アギト…)



(お前等は妖精の尻尾の魔導士だ 俺達の仲間だ)



「妖精の尻尾の魔導士だ!!」


「ハッピィ…」




/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp