第5章 さらば、もう一人の友よ
<アギトside>
俺は捕まるワケにはいかねぇって…どーゆー意味だよ。
『あのハッピーとシャルルって猫がエクシードだってのは知ってたか』
『あ、あぁ…あの時話してた、この世界で体内に魔力を持つ唯一の存在だろ
知ってたっつーか、薄々気付いてた』
『あの二人にはある計画を任されていたのを知ってたか』
『任務、だと…?』
『知らなかったみたいだな』
知らねぇよ…ハッピーとシャルルに、一体何の任務が…?
『六年前、エクシードの卵を100個アースランドへ送る計画があった
その目的は…
滅竜魔導士を捜索し抹殺する任務だ』
『何っ!?』
滅竜魔導士を抹殺、だと?
じゃあハッピーはナツを、シャルルはウェンディを抹殺する為にアースランドに送り込まれたって事かよ…?
『だが状況が変わったんだ 王国が作り出した"アニマ"が別の可能性を導き出したってな
アースランドの人間を殺すんじゃなく、魔力として利用するものとしてな
その中でも滅竜魔導士は別格の魔力になるらしい
だからアースランドに送られたエクシードの任務を変更したんだ
"滅竜魔導士を連行せよ"とな』