第5章 さらば、もう一人の友よ
<ナツside>
「きゃ!」
「んがっ!…んの野郎!」
俺とウェンディは牢屋にぶち込まれちまった。
すぐに体勢を整えて扉に向かったが扉は閉められてしまった。
「みんなは何処だー!!」
「みんな?」
「ルーシィさんとシャルルとハッピーです!」
「ルーシィ…あぁ、あの女か
悪ぃけどあの女には用はねぇんだ 処刑されんじゃね?」
処刑だと?
ふざけんな!!
俺は扉の柵を掴んで叫んだ。
「ルーシィに少しでもキズを付けてみろ!
てめぇら全員灰にしてやるからな!!」
「おぉ、スッゲェ怖ぇ アースランドの魔導士はみんなこんなに凶暴なのかよ」
「何でルーシィさんだけ…シャルルとハッピーは!?」
「エクシードの事か?」
「ハッピーはそんな名前じゃねぇ!」
矢印みてぇな眉をしたソイツは自慢するように言いやがった。
「任務を完遂したエクシードは母国へお連れしたよ
今頃褒美でももらっていいモン食ってんじゃね?」
「任務を完遂? そんな事有り得ない
その任務の内容は知らないけど、シャルルは放棄したハズ」
「いいや、見事に完遂したよ」
完遂完遂完遂って…何言ってんだよ!!
「何なの? シャルル達の任務って…」
「まだ気付かねぇのか?」