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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


広間でのあんな様子を見せられたみんなは気分が落ち込んでいた。
ナツは睨む様にずっと街を見てる。
シャルルは紙と鉛筆を持って何か悩んでる。
俺はジェラールに教えてもらったエドラスの情報を頭の中で整理していた。


「やっぱり我慢出来ねぇ! 俺は城に乗り込むぞーっ!」

「もう少し待ってちょうだい」

「何でだよ!」

「ちゃんと作戦を立てなきゃ みんなは元に戻せないわよ」

「……」


ごもっともなシャルルの言葉に押し黙るナツ。


「みんな…あんな水晶しされちゃって…どうやって元に戻せばいいんだろう」

『ジェラールはラクリマはもう一度"アニマ"をくぐれば元の姿に戻るって言ってた
 けどそれには"アニマ"を発生させる為の特殊な部屋に行かねぇといけねぇんだ
 その部屋に入れる人間もごく僅かしかいねぇらしいし…』

「…王に直接聞くしかないわね」

「教えてくれるワケないよ」

「殴ってやればいいんだ!!」


この時ルーシィは何かいい案が思いついたのかハッとした。


「王様はその部屋を知ってるのよね?」

『あぁ』

「いけるかもしれない もしも王様に近付く事が出来たら…」

「本当か!?」

「ど…どういう事ですか?」

「ジェミニよ」


ルーシィの説明曰く、ジェミニは触れた人間に変身出来るらしい。
変身してる間その人の考えてる事までわかるんだってさ。
つまり国王に変身出来たら"アニマ"を作り出す部屋の場所がわかるって事か。
俺はソイツの考える事まではわからねぇから凄ぇな。

ただし変身出来るのは五分間だけ。
それと変身する人間をストック出来るのは二人まで。
その後新しく変身すると古い方から変身出来なくなるらしい。




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