第4章 再会と離別を同時に
ギルドに帰った俺を待ち構えてたのは今までの仲間だけではなかった。
「アギトさん!!」
『ウェンディ! お前妖精の尻尾に入ったのか!?』
「はい!」
『聞いてねぇぞエルザ! 教えてくれたらもっと早く帰ったのに!』
「すまぬ、忘れてた」
なんとウェンディが妖精の尻尾に入ってた。
それといつもウェンディと一緒にいるシャルルって白い猫の仲間も増えた。
…やっぱ白いハッピーに見える。
「そーいえばウェンディ、何故ジェラールは呼び捨てなのにアギトは"さん"なのだ?」
『出来れば聞かないで欲しかった…』
「初めて会った時に私が女だと間違えちゃったんです
それでしばらくそう呼んでたからもう身に付いてしまって」
「お前こんな可愛い娘にも女だって間違えられてたんだな!」
「アギトらしいぜ! はははっ!」
「ギルド入った時なんか全員女だって思ってたもんな!」
「いっそミスコンの時みてぇに女になって過ごせよ」
『はーいみなさんご注目~
四つ選択肢をあげます さぁどれがいいですか?
右手は"邪竜の飛爪"
左手は"破邪螺旋煉"
右足は"邪竜の鉤爪"
左足は"邪炎螺旋撃"
さぁ…貴方はどれで死にたいですかぁ…?』
「「「「すみません調子に乗りましたごめんなさい許してくださいぃいいい!!」」」」
「これが本当の"妖精の尻尾最恐"だな」
エルザがそう言ったのが聞こえた。
ったく酒入ると調子に乗りやがって。
ちょっと殺気を出して魔力を解放してビビらせただけじゃねぇか。