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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


*おまけ*

…その頃のアギト。


『だーかーらー、六魔将軍に入る前に友人になったんだってば』

「六魔将軍に入ってからは一度も会ってないんですね?」

『さっきからそう言ってるじゃねーかー』


評議院で取り調べを受けていた。
質問される事は何度も同じ事ばかり。


Q.六魔将軍と交友関係があったのか
A.ギルドに入る前に旅してた時に友人になった

Q.ブレインの元を離れた後一度も会ってないのか
A.会ってない

Q.六魔将軍に属してたのは知ってたのか
A.知らなかった

Q.何故知らなかったのか
A.面識があるのは五人だから気にも止めてなかった

Q.面識があるのは誰か
A.ホットアイ以外


この繰り返しだった。


『もう何回目だよ…コブラぁー助けてぇー…』

「それはこっちのセリフだ つーか近っ…//」


隣に座ってたコブラの膝に寝転がるアギト。
何故コブラがいるのかと言うと、重要参考人として両手に魔封石で出来た手枷をされて呼び出されたからだ。


「ホットアイはアギトがいなくなった後で知り合って、六魔が出来たんだよ
 だからアギトが知らなくて当たり前だっつーの」

『因みに俺がコブラの魔法しかコピーしてないのは、コブラがラクリマを埋め込んでなった滅竜魔導士だからみんなの中で一番早く魔法が使えたんだよ
 だから一緒に手合せしててその時に覚えたからだ』


こんな感じの口論が何度も繰り返されている。
もう面倒になって寝てしまおうかと思ったところだった。


「失礼するぞ」

「オーグ様!」

『じい! 久し振り!』


魔法評議員二ノ席であるオーグが直々に現れた事で評議員の者は驚くが、アギトは目を輝かせた。


「アギト、二年会わない間に大きくなったな」

『じいは変わってねぇなー それよりどうしたんだ?』

「主は無罪放免じゃ ギルドに帰っていいぞ」

『やっとかー…コブラ達は?』

「そやつはダメに決まっとろう」

『えぇー じゃあジェラールは?』

「もっとダメに決まっとろう!」

『じいの権力で何とかしてくれよぉ!』

「先の不祥事の件もあって発言力は弱くなっておる
 わしでは何を言ってもきかん」

『じいのバカぁああ!!』


「(…まるでジジイと駄々をこねる孫みてぇだな)」


そう思ったコブラでした…。


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