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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


集落の中心にある広場。
そこに、今回闘いに参加した連合軍とニルビット族全員が集合していた。


「妖精の尻尾、青い天馬、蛇姫の鱗、そしてウェンディにシャルル
 よくぞ六魔将軍を倒し、ニルヴァーナを止めてくれた
 地方ギルド連盟を代表して、このローバウルが礼を言う
 ありがとう なぶら、ありがとう」

「どういたしまして! マスターローバウル!
 六魔将軍との激闘に次ぐ激闘! 楽な闘いではありませんでしたが仲間との絆が我々を勝利に導いたのです!」

「「「さすが先生ー!!」」」

「ちゃっかりおいしいトコ持って行きやがって」

「アイツ誰かと戦ってたっけ?」


まるで連合の代表の様に謝礼を受け、おいしいところを持っていく一夜。
グレイとルーシィの言い分もごもっともだった。


「終わりましたのね…」

「お前達も良くやったな」

「ジュラさん」

「この流れは宴だろー!」

「あいさー!」

「はいはいはいはいっ!」


明るいナツとハッピーの声を聞き、一夜がリズムを取り始め、その後にトライメンズが続く。


「一夜が!」

「「「一夜が!」」」

「活躍!」

「「「活躍!」」」

「それ、わっしょい!」

「「「わっしょい!」」」

「わっしょい!」

「「「わっしょい!」」」


「宴かぁ」

「脱がないのっ!」

「フフ」

「アンタもっ!」


一夜を筆頭に盛り上がる一夜とトライメンズ達。
そしてニルビット風の服に着込んでいたハズのグレイとリオンが服を脱ぎ、ルーシィがツッコミを入れる。
ナツとハッピーは大喜びで一夜達と踊り、ウェンディは楽しそうに笑顔を浮かべる。
エルザはその様子を見つめていた。
そしてニルビット族も。


「さぁ、化猫の宿の皆さんもご一緒に!」


そう促しながら、ナツやグレイ達を混ぜて踊りだす。
ウェンディは嬉しそうにナツたちに続くが、ローバウルを初めとしたニルビット族は無言でナツたちを見つめるだけ。
気まずさに思わず踊りを止めるみんな。



深刻そうな顔をしたローバウルが何かを決意したように口をゆっくりと開く。


「…皆さん、ニルビット族のことを隠していて本当に申し訳ない」

「そんなことで空気壊すのー?」

「全然気にしてねぇのにー…なぁ?」

「あい」

「マスター、私も気にしてませんよ?」

「……」


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