第4章 再会と離別を同時に
「うわぁ、可愛い!」
「私の方が可愛いですわ」
ルーシィとシェリーが着ている服は、独特の珍しい形をしていた。
「ここは集落全土がギルドになってて、織物の生産も盛んなんですよ」
「ニルビット族に伝わる織り方なの?」
「今…思えばそういうこと…なのかなぁ…」
ルーシィの問いにうーん、と首を傾げるウェンディも、その独特の服を着ていた。
「貴女、ギルド全体がニルビット族の末裔って知らなかったんでしたわね?」
「私だけ後から入ったから…」
そう言ってウェンディはシェリーに苦笑を向ける。
そんな様子を柱に背を預けて眺めるエルザ。
「あ、エルザも着てみない? 可愛いよー!」
「ん…あぁ、そうだな…」
「…、」
ルーシィの言葉にエルザは曖昧に答える。
どうすることもできず、ルーシィは困ったようにエルザを見つめた。