第4章 再会と離別を同時に
「何か可哀想ね…」
「仕方ねぇさ…」
「もうよいだろ! 術式を解いてくれ…っ! 漏らすぞ!」
「やめてぇぇ!!」
「…いえ、私達の本当の目的は、六魔将軍如きではありません」
ラハールのその言葉に、再び驚く皆。
しかしアギトだけがその続きを悟っていた。
「評議院への潜入、破壊、エーテリオンの投下…」
「、…」
エルザの目が見開かれる。
ラハールがクイと眼鏡を持ち上げた。
「もっととんでもない大悪党がそこにいるでしょう
貴様だ、ジェラール」
そう、ジェラールだった。
「来い 抵抗する場合は抹殺の許可も下りている!!」
「そんな…!」
「っ、ちょっと待てよ!」
「その男は危険だ…二度とこの世界に放ってはいけない…絶対に!」