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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


そしてエルザが再び何かを言おうと口を開きかけたとき、



「イケメェェェーンッ!!」


それを遮るように、一夜の悲鳴が響いた。
不思議に思い、首を傾げながらみんなが一夜に視線を向ける。


「んー?」

「どうした、おっさん?」

「トイレのパルファムを、と思ったら…何かにぶつかったー!」


そう言って冷や汗を流しながら空を叩く一夜。

『(見えない壁…)…あ、』

「何か…地面に文字が…?」

「これは…」

『術式だ…』


その言葉を合図に、みんなの周りに術式の壁が姿を現した。
突然のことに焦り惑う。
アギトだけがあちゃー…と頭に手を当てていた。


「閉じ込められちゃった!?」

「誰だコラァ!」

「な…何なの~?」


みんなは困惑の表情を浮かべ、辺りを見渡す。
すると、一寸たりともズレることなく足並みを揃えた何人もの兵が術式の壁を取り囲んだ。



「手荒なことをするつもりはありません
 暫くの間、そこを動かないで頂きたいのです」

「「「!!」」」


兵達の合間を縫い、みんなの前に一番偉いであろう男が姿を現した。
男は眼鏡をクイと持ち上げ、ゆっくりと口を開いた。


「私は新生評議院 第四強行検束部隊隊長、ラハールと申します」

「新生…評議院!?」

「もう発足してたの!?」


その言葉に驚くのはナツやグレイといった、妖精の尻尾のメンバー達。
評議院には常日頃から目を付けられているからだ。


「我々は法と正義を守るために生まれ変わった
 如何なる悪も決して許さない」


それが何でここに?、と困惑するみんな。


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