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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


「皆! 無事だったか!」


崩壊するニルヴァーナから脱出したエルザ達。
そこに、ジュラやウェンディやホットアイ、ハッピーにシャルルも遅れて合流した。


「ウェンディ!」

「よかった! ナツさんは? アギトさんとジェラールは?」

「アギトだって!?」

「アギト無事だったの!?」


事情を知らないグレイとルーシィは此処にアギトがいる事に驚く。
みんなに駆け寄って辺りを見渡すが、三人の姿は見当たらない。


「見当たらんな」

「まだ中に…!?」

「そ、そんな…」


姿を現す気配さえもしない三人に、みんなの顔に焦りが浮かび始める。


「ナツ…!」

「あのクソ炎…何してやがんだ!」

「(ナツ…ジェラール…アギト…何をしている…)」


今もなお、崩壊の音を止めないニルヴァーナを見上げるエルザ。
押し寄せる不安に握った拳が震える。





そんな時、トスッと何かが着地する音がした。




みんながそこに振り向くと…





『流石に死ぬかと思った…』


「「アギト!!」」

「アギト殿!?」

「ナツさんとジェラールも!」


冷や汗をかき、右にジェラール、左にナツを担いでいるアギトがいた。


「ナツさん!」

「うお!?」


アギトがナツを下ろした途端目に涙を浮かべ、ナツに抱き着くウェンディ。


「本当に約束守ってくれた…ありがとう…ギルドを助けてくれて…!」

「ははっ、皆の力があったからだろ? ウェンディの力もな
 今度は元気よくハイタッチだ!」

「はい!」


最初は突然のことにポカンとしていたナツだが、嬉し泣きをするウェンディにニッと笑みを浮かべた。

パァンッといい音が響いた。

そんな様子を見、みんなの顔に安堵の色が浮かぶ。



「全員無事で何よりだね!」

「みんな…本当に良くやった!」

「これにて作戦終了ですなっ」

「キモッ…!」


みんなで輪を作り、互いの功績を称え合う。
ナツはゼロとの戦闘で疲れ果てているようで、その近くで寝転がっていた。


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