• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


が、


「…な、!」

「うおおぉらぁ!」

「ぐああぁあっ!…くおぉ!」


ナツはいとも簡単にゼロの攻撃を片手で薙ぎ払い、一気に距離を詰めて連撃を叩き込む。
ゼロも負けじと蹴りや拳を繰り出すが、ナツの攻撃で再び壁へと吹っ飛ばされる。

ナツの体から金色の炎が放出される。
その炎はどんどん大きくなり、竜の姿を創り出す。


「この力…この光…ドラゴンフォース…!?」


ナツの顔に鱗の様なものが浮き出る。

ドラゴンフォースとは…滅竜魔法の最終形態。
滅竜魔導士の体内に眠る竜の力を解放する。
その魔力は実際の竜にも匹敵するといわれている、全てを破壊する力。


「(破壊…)」


自分は"無"を意味するコードネーム。
ゼロは破壊という言葉にニヤリと口角を上げた。


「これなら勝てる!」

「来い、ドラゴンの力よ!」

「行くぞぉお!」


再び激しくぶつかり合うナツとゼロ。

金色の炎を纏った肘をナツがゼロに叩き込む。
だがゼロは易々とそれを受け止め、翳すように腕を振り上げる。


「"ダークグラビティ"!」

「っうおぁあ!?」


ゼロが重力のような力を地面に叩き込み、床を破壊する。
ナツは崩れる床に足を取られ、そのまま開いた穴へと落下した。
ゼロもナツを追うように穴に飛び込む。


/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp