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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


『おーい、ヒビキ 話しより遅かったから吹っ飛ばしちまったぞ』

<<ああ、ごめんよ! でも流石はアギトさん
 まさかニルヴァーナを吹っ飛ばすとは思わなかったよ!!>>

<<本当に流石、だよ…、ね…>>

「? どういうことだ?」

『さっき、ニルヴァーナを五秒止めてくれないか、って声が聞こえてきてさ』

<<僕の魔力をクリスティーナの本来持っている魔導弾と融合させた、んだけど…発射まで時間が必要で…>>

<<五秒だけ稼いでくれないか、って僕が頼んだんだ
 そしたら見事アギトさんがやってくれたわけ 
 初めて見たよ、ドラゴンフォース!>>

『俺も人に見せるのは初めて使ったかも』

「みんな…ありがとう、みんな…!」


ウェンディが涙を溢しながら笑顔で礼を言った。
クリスティーナに乗っている者たちがフッと笑ったのがわかった。

そして新たな情報が入った。





ニルヴァーナを止める方法がわかったらしい。


<<ニルヴァーナの足の様なものが六本あるだろう?
 その足…実は大地から魔力を吸収しているパイプのようになっているんだ
 その魔力供給を制御するラクリマが各足の付け根付近にある
 その六つを同時に破壊する事でニルヴァーナの全機能が停止する
 一つずつではダメだ! 他のラクリマが破損部分を修復してしまう>>

「同時にだと!?」

<<君達の頭にタイミングをアップロードした
 君達ならきっと出来る!  信じてるよ>>


ヒビキの言う通り、頭の中に破壊すべきタイミングが流れ込んできた。
この20分は次のニルヴァーナが装填完了する直前の時間だった。





<<無駄なことを…>>





突如、ヒビキの声を打ち消すかのように発せられた低い声が皆の頭の中に響いた。


「この声は…」

「ブレインってやつだ!」

<<僕の念話を"ジャック"したのか!?>>

<<俺はゼロ 六魔将軍のマスターゼロだ
 まずは褒めてやろう まさか、ブレインと同じ"古文書"(アーカイブ)を使える奴がいたとはなぁ
 それと、アギト!
 ニルヴァーナを無理矢理吹っ飛ばすとは、テメェはやっぱり面白ぇ奴だ!>>

『……』


コイツ…ゼロって誰だ…?


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