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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


にしても…



『疲…れた…』



「アギト!」

「シャルルっ!」

「わかってるわ!」


ドラゴンフォースを解き、魔力をかなり失いぐらりと揺らいだ俺の体。
力なく落下する俺をすかさず翼(エーラ)を発動したシャルルが受け止め、エルザたちの元まで運んでくれた。
ハッピーの色違いかと思ったらやっぱり同じ魔法使うんだな。


『あー…ありがと、シャルル…』

「当然でしょ!」

「っ…アギト! なんて無茶をするんだ!」

「ジェラールの言う通りだ馬鹿者が!」

『いだっ、わ…悪かった』


地に降ろされるなり、ジェラールが怒鳴りながら体をギュッと抱き締めてくれた。
でも顔は眉を寄せ、怒ってた。
…なんか、本当にごめんなさい。
そしてエルザにゲンコツを一発喰らわされた。
エルザ鎧だから尚更痛い…。


「アギトさん…ありがとうございますっ!」

「助かったわ…! でもアンタ無茶しすぎでしょ!?」

『お、おう…』


ウェンディもエルザに続き、涙を溢しながら抱き付いてきた。
シャルルも目に涙を溜めている。
二人のギルドを守れて良かったと、一先ず安堵の息を吐いた。



「っ、そうだ…さっきの攻撃は!?」

『あぁ…それは…』


思い出したようにハッとするエルザ。
その問いの正体を俺が説明をしようとしたとき、空を巨大な何かが覆い隠した。
突然のことに驚き、みんなで空を仰ぎ見れば、そこには雄々しく飛行する天馬の姿が。


「魔導爆撃艇 クリスティーナ!」

「味方…なのか?」


<<みんな無事かい!?>>



「、! この声…」

『ヒビキだ』

<<よかった! エルザさんとウェンディちゃん、アギトさんも無事だね!>>


クリスティーナを操縦し、念話で皆に語りかけてきたのはヒビキだ。


「どうなっている? クリスティーナは確か撃墜されたはず…」

「まだ飛べたんですね!」

<<あぁ、なんとかね 僕たちは即席の連合軍だが、重要なのはチームワークだ
 奴らにやられた方の翼はリオン君の造形魔法で補って、バラバラになった船体の方はシェリーさんの人形撃とレンの空気魔法で繋ぎ止めているんだ さっきの魔法はイヴの雪魔法さ>>


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