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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


『先ず岩や木を浮かせたのとお前が空に浮いてたのは簡単な"念力"
 次に土や水の爪は念力を複雑に操ってコーティングと操作
 さっきの風の刃みてぇなのは風じゃなくて念の力を鋭くしたもの
 そして姿と気配を隠してたのは念の力で作ったヴェールか何かだろ』

「こ、の…短時間で…」


否定しないって事は肯定でいいのか?
つまり複数の魔法に見えて実は一つだったんだ。
にしても【念動力】って…太古の魔法(エンシェント・スペル)を除けばかなり珍しい魔法じゃねぇか。
完全に使い熟すにはまだ力不足だが、完成すればかなりの魔導士になるな。
仲間に欲しい力だな。


「だがっ…関係ない…」


俺に憎悪を抱いてなかったらな。
まぁそうだよなー。
俺だってギルドのみんなを傷付けられたら憎むし恨むし殺すか拷問すると思うし。


「俺はっ…アンタを殺す!!」


ヴィアンは俺に襲い掛かって来た。
けど、んなストレートに来たって何も出来ねぇだろーが。

俺はヴィアンの足元に魔法陣を展開させ、黒い鎖で動きを封じた。


「なっ!?」

『頭を冷やせ "水流拘束"(ウォーターロック)』


ヴィアンを水球の中に閉じ込めた。


「(魔法が…使えねぇ!?)」


魔法を封じ、魔力と体力を奪う黒い鎖。
そして呼吸を遮る水の束縛。
…我ながら鬼畜だな。

ヴィアンが意識を手放したのを見計らって"水流拘束"と鎖を解いた。


『悪に囚われるな』


そう言い残して俺はニルヴァーナに向かった。

俺の友人も、悪から解放しねぇとな!


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