第4章 再会と離別を同時に
『…もしかして、』
わかったかもしれねぇ…コイツの魔法!
「斬り刻んでやる!!」
今度は空から風の刃みたいなのが降って来た。
いいや、風に見えるが実は違う。
『"波動"!!』
俺は空に向かって"波動"を放った。
攻撃を消すには十分、それ以上の力を込めて。
「なっ!? ぐぁああ!!」
ヴィアンの叫び声がして、数秒後に何かが落下した音がした。
砂煙が晴れ、倒れていたのはヴィアンだった。
『余裕かまして空から見物してたんだな』
「く、そっ…何故、俺の場所が…」
『血の匂いさ 俺が滅竜魔導士だって事忘れたか?』
「匂いだけで…そんなワケ…」
『お前の魔法は【念動力】(サイコキネシス)…違うか?』
「なっ!?」
わかりやすい驚き様。
どうやら正解みたいだな。