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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


…が、切り落とした先からまた鋭い爪みてぇになった。
再生能力…じゃあなさそうだが。


『ぐあっ!』


躱しきれず横腹を貫かれた。
すぐに粉々に砕いたけどな。


『くそっ…意味わかんねぇ』


何だこの魔法は。
大地の力を操る魔導士なのか?
とにかく俺は土の爪みたいなのを躱し続けた。
そうしてると背後に川が流れてるのが見えた。


『川…"水流烈鞭"(ウォーターカーネ)!!』


俺は川の水を利用して鞭のように振るい、土の爪みたいなのを攻撃した。
土は泥になってそのままぐしゃぐしゃだ。


「水を操れるのはアンタだけじゃねぇ」


何処からかヴィアンの声が響いた。
すると今度は水がさっきの爪みたいになった。


『…わーお』


お前も複数の魔法を使えるのか。
土と水と姿を消す魔法…もしかしてもっとあるのか?


「串刺しにしてやらぁああ!!」

『なるかよ! "雷竜の咆哮"!!』


俺に襲い掛かって来た水の爪を雷のブレスで粉砕した。
だがその水は再び集まり、


「なら穴だらけになんな!!」


水の槍となって再び俺に襲い掛かって来た。
何か…紅玉の"水神散弾槍"(ヴァイネル・アルサーロス)みてぇだな。


『三重魔法陣・"鏡水"!!』


三重の魔法陣を展開させ、水の槍を反射させた。


「くっ…チッ、やるじゃねぇか」

『?』


何故か血の匂いがした。
何でだ…?


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