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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


直接俺が戦いたくねぇのわかって後方に回ると推理したか。
もしコイツの殺気に気付かなかったら確かにそうしただろうな。


ん…?


俺がコイツの殺気に気付かなかったら…

ブレインは"我々の敵に回るなら"…


つまりコイツは、俺が敵か味方か行動する前に俺の前に現れた。


『何でブレインの命令に背いて俺の前に現れたんだ』

「はっはっはっ! もう気付かれたのか、やっぱ賢いなーアンタ
 そうさ、確かに俺はブレインに呼ばれて此処に来た
 だがギルドマスターでも何でもない奴の言う事を100%従う義理はねぇだろ?」

『なら何で来たんだ』

「んなの決まってんじゃん








 アンタを殺す為さ」




『!』


奴が手を翳すと周りの石や岩が浮かんだ。
何の魔法だコレ。


「アンタの命…いただくぜ!!」


えーっと…ヴィアンだっけ?
が横に手を振ると浮かんだ物が俺に向かって放たれる。


『たかが岩で俺を殺せると思ってんのか "鉄竜棍"!!』


足を鋼鉄の棍のように変化させて蹴り砕いた。


「思ってねぇよ」


背後からヴィアンの声がしたと思ったら今度は木?
木を不思議な力で引っこ抜いて俺に向けて放った。


『"火竜の咆哮"!!』


木も炎で焼き尽くした。
何がしたいんだコイツは。
でも魔力じゃなくて物を投げてくるのは厄介だな。
魔力なら"波動"で弾き飛ばせるのに。


「ゴミの処理ご苦労さん」

『あ、』


気付けば森だったこの場所は岩や木々がなくなって平野みてぇになってた。
これが目的だったのか?
つーかヴィアン何処行った?
声しか聞こえねぇ。


「此処がアンタの墓場だよ」

『有り難くお断りするぜ』

「まぁ確かに必要ねぇかもな」


突如地面が爪のように隆起した。
それも一本や二本じゃなくて…とにかくたくさん。


「穴だらけになって遺体なんて残らねぇ様にするからよぉお!」


そして一斉に襲い掛かって来た。
本当になんだよこの魔法は!


『"邪竜の鉤爪"!!』


そのうち一本を蹴り砕いてみた。


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