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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


『よう、ラクサス』

「!? お、おまっ…」


声がした方を振り返ると、ファンタジアに出ているハズのアギトがいた。


「な、何でいんだよ!」

『ファンタジアの方の俺は両方思念体だ』

「…クソッ…みっともねぇ姿見られたぜ」

『みんなのメッセージに感動した?』

「言うなバカ」


ラクサスはアギトの頭を軽く小突く。
おふざけだとわかってるアギトは『悪ぃ悪ぃ』と笑う。


『ははっ どうしても見送りたかったんだよ』

「そらどうも」

『"さよなら"は言わねぇぞ』

「あぁ? っ、」


アギトも、みんなと同じポーズをとった。


『待ってるぜ、お前が帰ってくるのをな』

「っ、アギト…」


手を止め、アギトはラクサスの額に自分の額をくっつけた。
初めてアギトがギルドに来た日、屋根の上で交わしたアギト流の挨拶。


『じゃあな、ラクサス』

「…あぁ…またな、アギト」


額を離し、"最恐"の銀はパレードへ。

"最強"の金は街を離れる。


『(遠く離れてても、俺達は"妖精の尻尾の魔導士"だからな)』


言葉に出さず、背中のラクサスにそう告げた。



(遠く離れてても、俺達は"仲間"だからな)


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