第3章 折り重なる再開
夜、盛大に花火が打ち上げられる。
ファンタジア。
派手な衣装に着た者。
賑やかな音楽を奏でる者。
それを見て盛り上がる観客。
「ミスFTに出てた女のコ達だ!」
「かわいー!」
「いいぞー!」
「まさに妖精だぁ!」
ルーシィ、レビィ、ビスカが旗を持って息ピッタリのダンスを披露する。
「エルフマンよ!」
「うおおっ! スゲェ迫力!!」
エルフマンが"ビーストソウル"で迫力ある演出する。
更に後ろにあった花で出来た塔の中からミラが出てきた。
まさに美女と野獣の様な感じだった。
「ミラちゃんだー!!」
「待ってましたー!」
ミラも何かに変身する様だ。
しかしミラの天然が炸裂してしまった。
変身するから蝶の様な羽を生やすのかと思ったら、巨大なトカゲに変身して、エルフマンが仰天した。
しかも"ビーストソウル"でも巨大なのに、それを凌駕する大きさで。
「何アレ!? 氷のお城!!」
「きれ~ 水が吹き出してる!」
その後ろには王子様の服装をしたグレイ。
その隣にはお姫様の服装をしたジュビアがいた。
グレイの造形魔法で氷の城を造り、ジュビアの水で煌びやかな演出をしている。
加えてジュビアが手を翳すと、水が氷の城を覆う様に巻き上がった。
それに合わせてグレイが造形魔法を使い、水の上に"FAIRYTAIL"と文字を造り上げた。
観客側にはリオン、シェリー、ユウカ、トビーがいた。
特にリオンはグレイを見守る様に見ていた。
「妖精女王が来たぞっ!」
「剣が舞ってる!!」
「うわぁ!」
「俺の嫁になってくれー!」
その後ろにはエルザがいて、パレード用の鎧で剣のパフォーマンスを行っていた。
やがて踊り子の衣装に換装し、剣の舞を踊る。
その美しい姿をショウ、ミリアーナ、ウォーリー、シモンが感動しながら見ていた。
ナツは黙々と行進していき、炎を吐く為に息を吸い込む。
「ぐはあっ! ゲホッ、ゲホッ!」
「ナツ、お前! どーしたんだその怪我!」
「よ、よせって! グダグダじゃねぇか!」
「「「あはははっ!!」」」
…炎で"FAIRYTAIL"と出そうとしていたが、FAIRY…の所で噎せた。