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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


そんな中、一人の男がギルドに入って来た。



「ラクサス!!」

「お前…!」

「…ジジイは?」

「てめぇ…どのツラ下げてマスターに会いに来やがった!」

「そーだそーだ!」

「よさないか」

「!」


今にもラクサスに殴りかかろうとするみんなを制止させるエルザ。
みんなは納得がいかないという表情を浮かべるが、エルザの睨みにぐっ、と押し黙った。


『奥の医務室だ 俺も用があるから一緒に行こう』

「おいエルザ! アギト!」


俺は椅子から立ち、ラクサスの隣を歩いた。


「んぐあ゙ーっ! ふぁぐあぐー!!」


ナツがラクサスの前に駆け付ける。


「ふんぐぁぐむー! むーむー!!」


息を切らしながらラクサスに向かって叫ぶナツ。
おいおい、ラクサスには何を言っているかはわからないだろうが。


「通訳よろしく」

『…二対一でこんな様じゃ話にならねぇ 次こそは絶対負けねぇ
 いつかもう一度勝負しろ、ラクサス…だとよ』


俺の通訳を聞き、少し驚いた様子のラクサス。


「……」


何も答えずに再び歩みだすラクサス。


「ふぁぐあぐ!!」


無視されたと思ったナツがラクサスを呼…べてないが叫ぶ。
しかし、言葉の代わりに、スッと片手を挙げた。

今までのラクサスからは考えられぬ行動に、ナツやみんなが目を丸くしている。
コイツも成長してって事だな。


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