• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


ファンタジアとミスコンは明日に延期される事になった。
因にミスコンは始まる前に締めたから。
ラクサスの事もあるが、マスターの容態も良くないらしい。
幸いポーリュシカさんのお陰で一命は取り留めたみたいだ。

そしてもう一つ、


「心配させやがって、コノヤロウ!」

「無事に帰って来て良かった!」

「あい!」


俺が無事帰って来た宴会も兼ねてだった。
事情聴取だからそんな大袈裟にしなくても。
別に拷問されたワケじゃねぇんだし。


『お前等…怪我してんだから安静にしてろよ
 大体ただ事情聴取されただけじゃねぇか…大袈裟な』

「アギトも飲め! お前の宴会なんだからな!」

『聞いてねぇな…』

「だが明日はミスコンとファンタジアだ 飲み過ぎないようにな」

「ミスコンはともかく、こんな状況で本当にファンタジアやるつもりなのか!?」

「マスターの意向だし、こんな状況だからって考え方もあるわよ」

「ジュビアもファンタジア楽しみです!」

「アンタは参加する側よ」

「えぇ!? だってジュビア入ったばかりだし、」

「怪我人が多いからね まともに動ける人は全員参加だって」

「じゃああたしも!?」

「見ろよ あんなの参加出来ねぇだろ」


グレイが言った方を見ると…ラクサスとの戦いでボロッボロのナツとガジルだった。
ガジルは松葉杖もあり、ナツに至ってはミイラ男みたいになっている。
ハロウィンかっつーの。


「…だね」

「ふぁがふんごが! あげがあんがぐぐ!」

「何言ってるかわかんないし…」


そう言うルーシィに対してガジルと俺は言葉が理解出来た。


「無理だね 参加出来るワケねぇだろクズが」

「おふぁえかべおごおご…」

『それは関係ねぇと思うぞ』

「何で通じてるのかしら…」


確かに、何でだろう?


「でもまぁ、これで…ギルド内のごだごだも一旦片付いたワケだ」


フリードの術式に嵌って戦い合ったらしいメンバーも今は笑い合っていた。
謝り合い、冗談を言い合い、酒を飲み合い…いつもの賑やかなギルドだなー。


/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp