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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


そしてアギトはナツ達の方へ向いた。


『悪ぃ、遅くなった』

「…遅すぎるわバカ者!」


アギトは申し訳なさそうな顔をした。
そしてもう一度『悪いって』と言ってラクサスの方を向いた。


『ラクサス、俺がいない間に面白い事になってんじゃねぇか』

「次期マスターの座をかけたバトル・オブ・フェアリーテイルだ
 お前も参加しないか?」

『マスターになるのはごめんだぜ 色々面倒だからな
 空にある"神鳴殿"もお前だな?』

「あぁ、バトル・オブ・フェアリーテイルのルールだ 後3分で起動する」

『そうか』


アギトは数秒顎に手を当てて悩んだが、ナツの方を振り向く。



『ナツ、ラクサスを頼む』



「…へ?」


てっきりアギトがラクサスと戦うのだと思ったナツは素っ頓狂な声が出た。
寧ろ「俺に戦わせろ!」って言おうとしていたから尚更。


「ア、アギトはどうするのだ」

『俺はやる事がある





 "神鳴殿"のラクリマを全て破壊する』


「!?」

「無駄だ、一つ壊すだけでも生死に関わる!
 今この空には300個のラクリマが浮いているんだぞ! 時間ももう無い!」

『全てを同時に破壊するさ』

「不可能だ! できたとしても確実に死ぬ!」

『だが、街は助かる』

「アギトっ、ゲームのルールを壊す気か!?」

『ルールは破る為にある、だっけか?』

「…私も行くぞ、アギト」


アギトの肩にポンッと手を置いたのはエルザだった。


『大丈夫なのか?』

「問題ない 街を守るのだろう?」

『ははっ、そうだな』


話が纏まった二人はカルディア大聖堂の出口へ走る。


「ラクサスを止めておけ、ナツ!」

「こっちも信じていいんだな エルザ、アギト」

『あぁ』

「可能か不可能かじゃねぇぞ!



 お前等の無事をだぞ!!



ナツの言葉に口角を上げながら二人は街へ走った。


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