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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


ギルドのみんなはラクサスを探す為に街へと出る。


「ワシが…ワシが止めてやるわ! クソガキがっ!」


みんなに続く様にマスターもギルドの出入り口に向かって走り出す。



―――ゴチーンッ!!



「「「!!」」」


…が、何か見えない壁の様なものに顔面からぶつかった。
グレイがマスターの頭を引っ張ったが出られなかった。




すると、ヴヴヴ…と音を立てて空中に文字が浮かんだ。


「これは…フリードの術式が!?」


術式とは、踏み込んだ者を罠に嵌める設置魔法。
術式に踏み込んだ者はルールを与えられる。
発動するのに時間がかかる代わりに、そのルールを絶対守らねばならない。

出入り口い書かれたルールは…



"80歳を超える者と石像の出入りを禁止する"

…だった。

これではマスターは参加出来ない。
マスターを出す事を諦めたグレイは街へと走り出した。



ラクサス…何を考えておる!?
あんなバカタレだが強さは本物…ラクサスに勝てる者などおるのか…?
アギトなら勝てるじゃろうが今は評議院…。
エルザならもしかしたら…しかしこの状態では…


「ごあーーっ!!」

「起きたー!」

「アレ!? ラクサスは何処だ!? つーか誰もいねぇ!」


マスターが考え込んでいる中、ナツの目が覚めた。


「じっちゃん! 何だコレ!?」

「(ナツが本気になれば…もしかして…)」


マスターはナツに賭けてみる事にした。


「ナツ! 祭りは始まった!
 ラクサスはマグノリアの中におる! 倒してこんかい!!」

「おっしゃあああっ!! 待ってろぉラクサスウウ!!」


ナツは出入り口に向かって全力疾走した。



―――ゴチーンッ!!



「「「!!」」」


「…何コレ…?」


「「「ええぇえええっ!?」」」


…何故か、ナツも出られなかった。


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