第3章 折り重なる再開
<side out>
「あーあ、いい仕事見つからなかったなー」
ギルドから家に帰る最中の手にはナツのマフラーがあった。
家賃が払えないから一緒に仕事に行こうとナツを誘ったのだが、寝ぼけて調子が出ないとの事。
帰るナツのマフラーを持って阻止しようとしたがマフラーは外れ、そのままルーシィが持っていたのだ。
「…そーいえばアギト…大丈夫かなぁ…?」
ジェイソンが取材に来た日、アギトは評議院に行ったまま帰って来てない。
アギトの安否を心配しながら歩いていると、いつの間にか家に着いた。
鍵を開けて家に入る前に周りを見渡す。
「誰もいない…か 何で自分ん家帰るのにこんなドキドキするのかしら」
それはナツ達が不法侵入するからだが…。
そう考えながら風呂に入り、小説を書き進める。
ご飯を食べて歯を磨いて、寝ようと布団に潜るルーシィ。
「…ん?」
何故か隣に温もりを感じる。
恐る恐る視線を隣に移してみると…。
「ぎゃあーーーっ!!」
ナツが寝ていた。
枕元にはハッピーもいた。
「ん…おはよ、ルーシィ」
「ここあたしん家ー!! てかあたしのベッド!!」
「あい」
「帰れー!」
「ナツのマフラー返してもらおうと思って」
「返すわよ! 返すから出て行って!」
ハッピーの説明によると、イグニールにもらった大切なマフラーだから返してもらおうとルーシィを待ってた二人。
だけど中々帰らなかったから眠ってしまったらしい。
一度起きたがナツがまた寝てしまったからルーシィの家に泊まらせてもらう事にした。
んで、ルーシィをハッピーは妖精の尻尾最強は誰かって話をしていた。