第3章 折り重なる再開
だけど、マスターはそうではないらしい。
「な…なぜあと一日がまんできんのじゃ…クソガキども…
明日は取材で記者が来る日なのにぃーー!!」
「記者!?」
『記者だと!?』
記者って…アレだよな…週刊ソーサラーのジェイソン!
「クールCOOLクゥール!!」って連呼する奴!
俺アイツ苦手なんんだよ…一夜程じゃねぇけど。
テンション高いしろくな質問しねぇし。
始めは真面目で良かったんだよ。
「闇の滅竜魔法は何を食べるのか」とか、「コピーするのに時間差があるのか」とか、「コピー出来るのと出来ない魔法があるのか」とか。
因みに『夜の闇とか"ジュピター"みたいな闇の波動』、『難しかったり複雑なものは時間がかかる』、『能力(アビリティ)系の魔法だけコピー出来る』と答えた。
問題はその後だ。
「女に間違えられた事があるのは本当か」とか「何人の男に間違えられたのか」とか「告白されたこともあるらしいが本当か」とか…あぁ思い出さなければ良かった…!
『…よし、逃げよう』
SS級クエストにでも行って逃げよう。
そう心に決めた俺だった。