第3章 折り重なる再開
「よぉお帰り」
「ビックリしただろ? これが新しいギルドだぜ」
「(ポカーン)…」
「何だよナツ、言葉も出ねぇか?」
「だ…だってよう、前と全然違うじゃねーか」
「そりゃそうだ 新しくしたんだし」
本当、修復したんじゃなくて新しくなってる。
オープンカフェもあるし入口にはグッズショップ。
マックスが売り子やってるぜ。
何々…妖精の尻尾特特製Tシャツにリストバンド、マグカップにタオル、オリジナル魔水晶(ラクリマ)もあるのか。
キーホルダーみてぇでシンプル故に可愛いな。
中でも人気なのは魔導士フィギュアなんだってさ。
「あんたら帰ってたのかい? 早く中に入りなよ」
『中?』
カナに促されて中に入る俺達。
凄ぇ空気っつーか雰囲気が変わってて驚いた。
「おおっ!」
「わあーキレぇー!」
「うん…素晴らしいじゃないか」
『コレはコレでありだな』
「どーしたよナツ」
「前と違う」
ナツはお気に召さなかったらしい。
他にもウェイトレスの服が変わってた。
マスターの趣味か?
他にも酒場の奥にはプールがあるし、地下には闘技場。
一番変わったのは二階で、誰でも上がっていい事になってる。
勿論クエストを受注する条件は今迄と変わらねぇがな。
「帰って来たかバカタレども」
「お、」
「新メンバーのジュビアじゃ かーわええじゃろぉ」
「よろしくお願いします」