第3章 折り重なる再開
*おまけ*
「さて、じっくり話を聞かせてもらおうか」
『はい…』
ショウ達を見送ったアギト達。
全ての花火を終え、ショウ達が見えなくなるとエルザの空気が一変した。
現在アギトは仁王立ちしたエルザの正面で正座させられていた。
しかもエルザは"煉獄の鎧"は壊れているから無いが、剣は壊れてなかったので剣を換装しているからアギトは身動きが取れない。
「まず、何故こんなに帰って来るのが遅かった」
『ずっとジェラールを探し当てたからです』
「三日間もずっと!?」
「とんでもねぇな…」
「メシはどうしたんだよ」
『エーテリオン食ったから全然腹減らなかった
今も腹六分目くらい残ってる』
「お前もエーテリオン食ったのか!?」
『ナツと違って俺は自分の属性の魔力だけだけどな』
「アギトの方が頭いいな」
「んだと!?」
「やんのかゴルァ!?」
「貴様等は黙ってろ!!」
「「あ゙、あ゙い…」」
「で、次だが…」
『はい』
「ジークレインがジェラールの思念体だと知ってたのか」
『知ってました』
「何故放置していた」
『ジェラールが内緒にしてた方が面白いからって言ったのを鵜呑みにしました』
「では楽園の塔については知ってたのか」
『それは知りませんでした本当ですウソではありませんごめんなさい』
「「「(エルザ怖ぃいい!!)」」」
こんな感じの取り調べという名の精神的な拷問を二時間。
説教を入れると五時間も受けたアギトでした…。