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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


『過ぎた時間は戻らない だがお前等にはまだ未来がある

 やりたいと思った事、感じた事、願った事を全てやってみろ

 楽園の塔での苦しさに耐えてきたお前等なら壁にぶち当たってもきっと乗り越えられるハズだ

 後悔のない様に、今を大切に生きろ

 そして仲間大切にしろ』


アギトの説得力のある言葉にショウ達は再び涙を流した。
私もまだ言いそびれてた事を言う為にみんなの方に向いた。


「私だって本当はお前達とずっといたいと思っている

 だが…それがお前達の足枷になるのなら…この旅立ちを祝福したい」

「逆だよぉエルちゃぁん…!」

「俺達がいたら、エルザは辛い事ばかり思い出しちまう…」

「だから俺達は…離れなきゃいけねぇんだ!」


ミリアーナとウォーリーとシモンは泣きながら言った。


「どこにいようとお前達の事を忘れはしない

 そして、つらい思い出は明日への糧となり、私達を強くする

 誰もがそうだ、人間にはそう出来る力がある!

 強く歩け、私も強く歩き続ける

 この日を忘れなければまた会える…元気でな」

「姉さんこそ…」

「バイバイ、エルちゃーん!」

「ありがとうエルザ、エリュシアン またいつか会おう!」

「絶対また会おうゼ! 約束だゼ!」

『おう!』

「約束だ!」


ショウ、ミリアーナ、シモン、ウォーリーは私達に別れを告げ、旅立った。



(妖精の尻尾の皆に祝福されて)


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