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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


"ジッパー"の異空間の中は時間が止まっている為、生きたものは入れられないが腐る事も錆びる事も防ぐ事が出来る。
つまりエーテルナノが暴走する前のこの状態のままストック出来るのではないかという考えだ。

ジッパーは出来るだけ大きく口を開け、塔を飲み込まんとする。


『五分の一が限界か…はぁああ!』


俺は"邪竜の鉤爪"で塔を切断した。
切り取られた塔の部分を、なんとか飲み込んだ。

ジジジ…と閉まるとジッパーは光り出し、左手首にアクセサリーとして戻った。
限界なのだろう、アクセサリーがギチギチと音を立てて震えていた。


『ご苦労様』


本当は極大魔法を使えば簡単に塔を破壊出来るんだろうけどな。
そしたら中にいるジェラール達にも当たるかもしれねぇから使えねぇ。
地道に壊していくしかねぇな。


『後は俺が……』





―――ゾクッ





『!?』





寒気というか、嫌な予感がした。





まさか…





『ジェラール…?』


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