第3章 折り重なる再開
『ジェラール…』
悪ぃが…俺は逃げるワケにはいかねぇ。
お前を止める。
お前が傷付けたくねぇって思ってくれた様に、
俺はお前に傷付けさせたくねぇ。
お前を助けてやる。
この身を捨ててでも!
『何処にいるんだジェラール…!!』
アギトはつい足を止めてしまった。
元々アギトは魔力を察知する能力は優れていたが、
集中しなくてもわかる膨大な魔力を感じたから。
考えられなくてもわかる一つの可能性。
エーテリオンが投下される
間に合わなかった。
『っ、ちくしょう!!』
アギトは壁を強く殴った
そして
塔に聖なる光が降り注ぐ
エーテリオンが…
投下された