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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


「行くんやろ? ジェラールはんのところに」

『当たりま…!?』


ガクンッと急に足の力が抜けて膝を付いた。
いきなり魔力を消費したから、何よりも無理矢理魔力を流出させられたから体が追い付かないのだろう。


『チッ…俺もまだまだだな…』

「何言うてはんの アギトはんは十分強いで」

『そんな事、ねぇよ』


壁に手を付いて何とか立ち上がった。


「せやけど…もう間に合わんで」

『何?』

「あと10分…いや、5分でエーテリオンが投下される」

『もうそんな時間か…』

「エルザはんが斑鳩はんを倒したんなら、既にジェラールはんと戦こうてるハズや
 本来のジェラールはんの力ならエルザはんも敵わんやろうけど…今は思念体使こうとるから力は半分


 今のエルザはんならジェラールはんを殺せる」


『んな事、させねぇよ』


壁に手を付きながらゆっくり歩き出した。



「なぁ、アギトはん…」

『あ?』

「想いの力って、えらい凄いなぁ…」

『……』

「ナツはんにグレイはんにルーシィはん、そしてアギトはん…みんな誰かの為に戦こうとる」

『あぁ』

「それが、【妖精の尻尾】かいな」

『…そうだな』

「…面白そうなギルドやね…」

『…デューク?』


声をかけたが返事が無い。
気を失ってしまった様だ。
しかしアギトの戦いは終わっていない。


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