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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


『馬鹿だな…俺は…』


「?」


何でジェラールを疑ってたんだ


ジェラールはジェラールじゃねぇか


ホント、馬鹿だな…俺は…


『ジェラールは…』


「!?」


アギトの魔力が上昇し、立ち上がった。


『俺の…』


「し、信じられへん…!」


『友人だぁあああ!!』



鎖を、引き千切った。



「自力で、引き千切ったやて!?」

『止めさせてやる! ジェラールは俺が助けるんだ!』


アギトは"神速"でデュークの目の前に行き、回し蹴りを食らわした。


「ぐぅ、強い! けど、行かせへんで!」


デュークも魔法陣を展開し、アギトを捕まえようとした。
しかし"破邪の旋風"で全ての鎖を切り捨てられた。


『覚えた!』

「何!?」


デュークの足元に見慣れた黒い魔法陣が展開された。
そう、自身が使っていた魔法。
アギトはデュークの魔法を覚えたのだ。
魔法陣から放った黒い鎖がデュークを捕らえた。


「くっ…まさか、自分の魔法に捕まるなんてな…」

『俺の力の一つ、相手の魔法をコピーするんだよ』

「わいの情報収集不足やな…参った、降参や
 (つーかわいの魔法やのに、わいより消費が激しいなんて反則やろ…)」


アギトが指をパチンッと鳴らすと鎖が消えた。
デュークは抵抗することなく後ろにバタンッと倒れた。
何故か両手を横に開いてリラックスしていた。


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