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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


「一つだけ聞きたい」


先に口を開いたのはエルザだった。


「何だ?」

「アギトの事だ」

「っ、」


余裕をかましていたジェラールの表情が動揺した。


「私が過去を話した時…アギトは嘘だ、何かの間違いだと言っていた」

「……」

「何故アギトはお前の事を信頼しているんだ?
 お前とアギトの関係を教えろ」

「関係、か…」


ジェラールの顔が少し切なそうな顔をした。


「アギトと出会ったのはお前をこの塔から出した後だ
 一緒に魔法を学んだ友だ」

「何っ!?」

「アギトは滅竜魔法とコピーした魔法以外にも様々な魔法や解除魔法(ディスペル)を使えるだろう?
 俺と一緒に教わったんだよ」


ジェラールは溜息を吐いた。


「アギトだけは…巻き込みたくなかったんだがな…」

「…アギトには悪いが、貴様は私が倒す
 それが無理でも刺し違える!」

「言っただろう? お前はゼレフの生贄として死ぬんだよ

 あと7分だ あと7分でエーテリオンは此処に落ちる
 この7分を楽しもう、エルザ」

「今の私に怖れるものは無い
 例えエーテリオンが落ちようと、貴様を道連れに出来れば本望」


エルザとジェラール、決着を付ける為の戦いが始まった。


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