第3章 折り重なる再開
赤い鎖は炎を纏い、その鎖を弄びながら説明した。
「わいの魔法は"マジカルチェーン"、そのまんまや
アギトはんの予想通り様々な属性の魔法を宿した鎖を出現させ、操るもんや」
『その鎖を出現させるのも領域制限があるんだろ?』
「正解や 何でわかったん?」
『何処にでも出現させられるなら態々俺に会いに来ないだろ?
俺なら絶対姿を見せず、離れた所からひたすら鎖を出現させて捕まえるからな』
「アギトはんは頭もキレるんやね おっそろしーわー」
鎖を消し、「でも凄いわー」と拍手する。
「…せやけど、」
デュークの声が冷たく響いた。
「遊びはお終いや…アギトはん」