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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


『足、止め…』

「要は此処から先に行かせんっちゅー事や」


デュークが手を前に翳すと再び地面から鎖が飛び出してきた。


『チッ』


アギトは高く飛んで襲いかかってくる鎖の数々を躱す。


「逃がさへんで!」


デュークは今度は黄色い魔法陣を展開した。
魔法陣から黄色い鎖が放たれ、アギトの右足に巻き付いた。


『何だこれっ、』

「"エレクトリックチェーン"!!」

『ぐあっ!!』


デュークの声と共に鎖からアギトの体へ電流が流れ込んでくる。
いきなりの激痛に叫んでしまったものの、アギトもやられてばかりではない。

自分の右手人差し指を咥えた。


「何を…?」

デュークはアギトがダメージを受けてないのに気が付いた。
寧ろ魔力が少しずつ増えているような気がした。


「(…! わいの魔力を吸うとる!?)」


気が付いたデュークはアギトから鎖を放した。
それに従いアギトも地面に着地した。


『いってー、雷を痛ぇって思ったのは久し振りだぜ』


いてて、と腕を回すアギト。


「おっかしいなぁ…アギトはんは雷の滅竜魔導士やったん?
 わいの情報やったら、アギトはんは闇の滅竜魔導士のハズなんやけど?」

『あぁ、俺は闇の滅竜魔導士だ』

「せやったら何で雷も喰えたん?」

『…ちょっとした黒歴史で手に入れた力だ』

「ワケ有りっちゅーやつ?」

『そーゆー事』

「さよか…せやったら火もダメの様やな
 ナツはんが火の滅竜魔導士やから」

『よくわかってんだな お前は複数の属性の魔法を鎖に宿すのか』

「なんや、もうわかってもうたんか」


デュークは赤い魔法陣を展開し、赤い鎖を出した。


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