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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


<アギトside>

それで、ジェラールに再会したのが四年前だった。

思えはジェラール達に初めて女と間違えられたんだな。

俺と離れたあの後に何かあったのか?

それとも、俺に会う前からだったのか?


(アギトに変わりはねぇだろ?)


(俺達は友だ よろしくな)


そう言って、俺に手を差し伸べてくれたんだ。

初めて俺に友が出来た瞬間だった。

ジェラールと戦いたくねぇ。


だけど、


俺は…


どうすればいいんだ…?





『……!』


いきなり地面から鎖が飛び出してきた。
反射的に躱し、また出てきた鎖も躱した。
10、20、幾重にも重なって、まるで赤外線セキュリティの様に張り巡らされた。
動きにくくて仕方が無いな。
急がないといけねぇのに!



「いやぁ凄いやなの」

『! 誰だ!?』


声がした方、前方から足音と共に人が現れる。


「わいはデューク 【四羽鴉】(クアトロレイブン)の一人や 以後よろしゅう」

『四羽鴉…暗殺専門ギルド"髑髏会"の一員だな
 アカネリゾートで俺の動きを封じたのはお前か?』

「正解や かの有名な聖十大魔導士であり、"黒龍騎士"と謳われたアギトはんに知ってもらえてるとは光栄やねぇ」

『で、そんな俺と戦うってのか?』

「いやぁちゃいますよ」

『?』


デュークは笑いながら手を横にヒラヒラ振った。
イライラするなぁコイツ…。
だが我慢しろ俺。




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