第3章 折り重なる再開
エルザとジェラールに何か因縁があったのは知っていた。
エルザが評議院で初めてジークに会った時、敵意を剥き出しにしていたから。
ジークがジェラールの思念体だったのも知っていた。
間違えてジェラールって呼びそうになって注意されたっけ。
俺は思念体か本体か見切れるからな。
本体だとついジェラールって呼んでしまいそうになるんだ。
だけど、別に気にしなかった。
思念体でも…ジェラールといた時間は楽しかったから。
ジークが使っている評議院の部屋で一緒に酒飲んでた時もあったな。
お互い酒強ぇから、時間を忘れて飲み続けた日もあった。
ジェラールは…ジェラールの方は?
俺の事を…どう思ってたんだ?