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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


「エルザ!」

「無事だったんだね!」

「か…かっこいい…」

「! お…お前達が、何故此処に…」

俺達がいる事に驚いてるエルザ。
エルザはみんなに帰れと言って来た。
だがナツがハッピーが捕まった事を言った。


「ハッピーが? まさかミリアーナ…」

「そいつは何処だ!?」

「さ、さぁな…」

「よし、分かった!」

「何が分かったんだよ!」

「ハッピーが待ってるって事だ!!」


そう言ってナツは、「今行くぞハッピー!!」と叫びながらハッピーを探しに行った。
後ろから呼び止めようとする声がしたが、スルーしたのか気付いてないのか行ってしまった。
全く、後先考えずに進むなーナツは。


「あの馬鹿! また勝手に…」

『それがナツだからな』

「あたし達も後を追いかけよっ!」

「ダメだ 帰れ」


エルザは剣を横に出して進ませまいとする。


「エルザ!」

「ミリアーナは無類の愛猫家だ ハッピーに危害を加えるとは思えん
 ナツとハッピーは私が責任を持って連れ帰る
 お前達はすぐに此処を離れろ」

『断る 俺個人で気になる事があるんでな』

「何…」

『エルザ…ジェラールと何の関係があるんだ』

「!」

「あ、それあたしも知りたい この塔は何? ジェラールって誰なの?」

「……」


ジェラールの名前を出されて動揺した。
しかしエルザは黙ったまま何も言わない。
こちらに顔を向けることすら拒んでいる。


「言いたくないならいいんだけどさ…アイツら、エルザの昔の仲間って言ってたよね
 でもあたし達は今の仲間 どんな時でもエルザの仲間だよ」


「か…帰れ…」

「らしくねぇな、エルザさんよぉ」


声も体も震えてるエルザにグレイが言った。


「いつもみてぇに四の五の言わず付いてこいって言えばいーじゃんよ
 俺達は力を貸す お前にだって怖ぇと思う時があってもいいじゃねぇか」

「……」


エルザは少し躊躇ったが、振り向いた。


涙を目に溜めて。


「すまん」


涙を指で拭きながら言った。


「この戦い、勝とうが負けようが…私は表の世界から姿を消す事になる…」

「え!?」

『どういう事だ』

「これは抗う事の出来ない未来 だから…だから私が存在しているうちに全てを話しておこう」



エルザはこの塔と自分の過去の事を話した。


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